
2024年2月10日、国家移民管理局はアセアン諸国の観光団に対する西双版納への入国ビザ免除政策を発表しました。この新政策により、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアの10カ国からの観光団は、国内旅行社を通じてビザなしで西双版納にアクセスできるようになります。これに伴い、携程のデータによれば、発表から1時間後にアセアン諸国からの検索熱が37%増加しました。
西双版納が対象地域となった理由は、アセアン諸国への交通の中心地であり、観光客にとって魅力的な旅行先だからです。独特な文化と便利な交通手段により、近年は文旅産業も活性化しています。2024年には、全県で7043万9000人の観光客を受け入れ、観光費も前年同期比8.04%増の1058億9000万元に達しました。
特に、ASEAN諸国からの観光客が増加しており、特にタイとマレーシアからの訪問者が非常に多いです。また、西双版納州文化・観光局は、2025年にラオスやタイとの文化交流イベントも企画中です。
春節期間中のデータによれば、西双版納嘎洒空港の搭乗客数は49.1%増加し、地域のインバウンド旅行の実績を示しています。入国者数は前年同期比で110%増加しており、特にASEAN諸国からの観光客が多くを占めています。このビザ免除政策により、ASEANの旅行者はより便利に中国を訪れることが可能になります。
専門家は、この政策が西双版納を外国人観光客の入口とし、より多くの中国観光地へのアクセスを助けると期待しています。将来的には、雲南省全体の観光資源を生かした製品の開発も進められる見通しです。